フワッと広がる美味しい匂いと、色とりどりな見た目で食欲をそそそる炊き込みご飯。
好きな食材を入れて作れるのも炊き込みご飯の魅力の1つです。
また、炊飯器1つで炊き込みご飯を作れたり、炊き込みご飯の元も発売され気軽に作れるものいいですね。
ところが炊き込みご飯を作った時に、ネバネバしたことはありませんか。
せっかく美味しい炊き込みご飯を作ったのに、ネバネバしたら腐っているのかもと不安になる方もいるでしょう。
さらに、暑くなるこれからの季節は食中毒も心配です。
今回は炊き込みご飯のネバネバについて探ってみましょう。
炊き込みご飯がネバネバするのは腐ってる?
炊き込みご飯を作って、しばらく放置していたら、納豆のように糸を引いてネバネバしてしまった!
このネバネバしている状態は腐っているのか?食べられるのか?と思いますよね。
結論からお伝えすると、炊き込みご飯を放置していてネバネバしている状態は腐っています。
なぜなら、炊き込みごはんが納豆のようにネバネバ糸を引いている状態の原因として「腐敗細菌」が繁殖しているからです。
腐敗細菌とは、食品の成分が微生物によって分解され、その過程で有害物質や不快臭のある物質などが生産されます。
そして食用として耐えられなくなる現象を腐敗と呼び、それに関与する微生物を腐敗微生物、特に細菌の場合を腐敗細菌と呼んでいます。(出典:一般財団法人食品産業センター)
炊き込みご飯が腐っているときはどんな状態?見分け方は?
腐った炊き込みごはんを食べたら大変です。
さらに食べると酸味や苦味を感じます。これらの特徴を覚えておきましょう。
炊き込みご飯が腐ると、納豆みたいにご飯に糸が引いたり、納豆のような匂い、鼻につくツンとする酸っぱい匂い。
再加熱しても食べられない?
納豆のような匂いがしたり、ネバネバと糸を引いた腐った炊き込みご飯は、再加熱しても食べられません。
場合によっては食中毒になり、病院に行く羽目になってしまいます。
ちなみに、炊いたあとの炊飯器はきちんと洗いましょう。
食材が炊飯器に残っていると、雑菌が増える要因になります。次にご飯を炊くときに雑菌が入りやすくなります。
炊き込みご飯が腐る原因は?具材が入ると腐りやすい?
普通のご飯を炊く時よりも、炊き込みご飯を炊く方が腐りやすいのでしょうか?
炊き込みご飯には、お肉や魚介類や野菜が欠かせません。
しかし、様々な具材を入れると水分量が多くなります。
この水分量が炊き込みご飯を腐りやすくする原因です。
油揚げなども、もともと消費期限も短いものなども入れることがあるので、腐りやすい原因になります。
加えて、味付けの調味料も腐りやすくなる原因の1つです。
炊き込みご飯よりも、ご飯だけの方が腐りにくいです。
しかし、基本的にご飯は腐りやすい食べ物と言われています。
理由は、腐敗菌のエサとなるデンプンが豊富であり、水分も多く腐る条件がそろっているからです。
炊き込みご飯の日持ちはどれくらい?
炊き込みご飯の気になる日持ちですが、炊飯器で保温した際の保温期間は4時間前後です。
炊飯器の保温機能の設定温度は70度とされており、菌の繁殖を防ぐことが出来ます。
菌が繁殖しやすい温度は15度以上60度以下とされており、炊飯器は70度なので菌の繁殖を抑えられるという理由です。(※参考tiger)
炊飯器メーカーが腐りにくい保温設定で、一般的に12~24時間程度保温できても、具材のない状態の設定なので、腐りやすい炊き込みご飯を保温できる時間は短くなります。
炊き込みご飯は、炊飯器に入れたまま放置しないようにしましょう。
炊き込みご飯を痛みにくくする方法は?
炊き込みご飯を痛みにくくする方法の1つとして、梅干しやお酢を使う方法があります。
梅干しにはクエン酸が含まれており、クエン酸には細菌や除菌効果が期待されています。
お酢には、酢酸に殺菌効果があるので痛みにくくする効果が期待できます。
お酢をいれて炊き込みご飯を作っても、お酢の独特なニオイはなくなります。
具材や調味料をを一工夫するだけで痛みにくくできるなんて耳寄りな情報ですね。
炊き込みご飯を明日も安心して食べられる保存方法は?
炊き込みご飯を炊いて、残ったので明日も食べたいときの保存方法は簡単です。
これまでお伝えしたように炊き込みご飯は腐りやすいものです。
そのため、明日食べる場合は炊き込みご飯を冷蔵庫で保存することです。
炊き込みご飯を炊飯器から出して、冷ましてから冷蔵庫に入れましょう。
熱いまま冷蔵庫に入れると、冷蔵庫の中のものの温度が上がって、腐りやすくなる原因になります。
そうなると本末転倒ですね・・。
明日以降に食べる保存方法
炊き込みご飯を明日以降も食べたいと思うこともあるでしょう。
その場合は、冷凍保存をおすすめします。
理由は、冷凍保存することにより微生物による腐敗や味の変化、水蒸気発など食品の品質を低下させる反応を抑えることができるからです。
炊き込みご飯を作ったら当時食べる分と後日食べる分をあらかじめ決めるといいですね。
炊き込みご飯をお弁当に入れる安全な方法は?
炊き込みご飯をお弁当に入れる安全な方法は、炊き込みご飯をお弁当箱に入れる際に、よく冷ましてから入れることです。
熱いまま炊き込みご飯を入れてしまうと、温かい蒸気がお弁当箱のフタにつきおかずなどがベチョベチョになってしまいます。
さらに、熱と蒸気の影響で菌の活動が活発になり最悪の場合食中毒の原因になる可能性があります。
そのため、安全に食べるためにも必ず冷ましてからお弁当に入れましょう。
朝のバタバタした時間に時短テクニックとしてラップやお皿の上に炊き込みご飯を平たくのせる方法があります。
平たくのせることにより、冷めやすく水分も飛びやすくなるのです。
炊き込みご飯がネバネバするのは腐ってる?翌日も安心して食べる方法とは?まとめ
- 炊き込みご飯が納豆のようにネバネバし、鼻につくツンとする匂いがする場合は基本的に腐っています。
- 腐っている炊き込みご飯を再加熱しても食べることはおすすめしません。
- 炊き込みご飯は具材が多ければ多いほど水分量が多く腐りやすくなります。
- 炊き込みご飯の日持ちは、4時間前後(炊飯器の保温機能の場合)
- 梅干しやお酢を使うと、除菌や殺菌効果が期待できるので痛みの予防になります。
- 炊き込みご飯を明日食べる場合は、冷蔵保存。明後日以降は冷凍保存をすると美味しく食べられます。
- 炊き込みご飯をお弁当に入れる場合は、必ずよく冷ますことがポイントです。美味しさや食中毒の予防に繋がります。
以上が炊き込みご飯を美味しく食べるためにおさえておきたいですね。
これらに気をつけて炊き込みご飯を腐らせず美味しく食べましょう。