突然のお通夜やお葬式で困るのが数珠やストッキング。
一人暮らしで突然のお葬式、喪服は持っていても、数珠は実家に忘れた・・。
自分の数珠は持っていなくて、用意したいが突然のお葬式に間に合わない。
そんな時に考えてしまうのが、欲しいものは100円で大体揃えることのできる「100均」
後日ちゃんとした数珠を買いたいから今回だけ100均で買うのは失礼?!
そんな疑問はこの記事を読めば、ばっちり解決しちゃいます♪
お通夜や葬式に持っていく数珠が100均なのは失礼?
結論、100均のものでも大丈夫です。
突然のお通夜やお葬式での使用は100均の数珠でも問題ありませんし、100均といえど、立派な数珠です。
「数珠」として売られているので、110円だからといって「数珠」に使ってはいけない決まりはありません。
実際に100均の数珠を使っている人はいます。
しかし、一生使うとなると、ちゃんとしたものを用意したほうがいいでしょう。
頻繁に買い替えるものでもないのできちんとしたものを選びたいですよね♪
次の記事からは数珠の選び方などについてご説明します!
数珠とは?数珠が必要な宗派は?
そもそも「数珠」とはどんな意味があるのでしょうか?
簡単に説明すると、数珠は煩悩を消して身心を清浄にし、仏さまへの帰依をあらわす法具です。
すなわち、念仏を唱える時に使用する法具です。
数珠は仏教において、お経を唱える際やお葬式などの儀式に用いられる道具で、宗派によって、数珠の持ち方や、珠数、長さなどが異なります。
しかし、違いはあるものの、宗派によって明確な決まりがあるわけではないので、
自分の好みで数珠を選びましょう。
数珠は本式と略式がある?
数珠には「本式数珠」と「略式数珠」があります。
「本式数珠」は各宗派ごとに本来の意味を持った数珠で、宗派ごとに正式な形があります。
「略式数珠」はその名の通り、宗派を問わず使用できる数珠です。
現代では、「略式数珠」のみ持たれる方が多いですが、自身の宗派をご存じなら、「本式数珠」も持っておくといいでしょう。
社会的な場では「略式数珠」、親族等の法要では「本式数珠」と使い分けている方も多いです。
宗教による数珠の違いを簡単に掲載しておきますが、年齢や地域の風習によっても違いがあることがあります。
浄土真宗 | 片手念珠(男性) 108珠二重(女性) |
真言宗 | 108珠 二重 |
浄土宗 | 日課数珠 2連の輪 |
臨済宗:曹洞宗 | 108珠 二重 |
日蓮宗 | 108珠 二重 |
天台宗 | 108珠 二重 |
お葬式などで数珠を使用する際は、家族の宗教や地域の慣習に従って適切な数珠を選ぶことが大切です。不安な場合は、お寺の住職や葬儀社に相談すると良いでしょう。
数珠の色の意味は?何色がいい?男女の違いは?
数珠には様々な色があり、どの数珠を選んでいいのかと悩みますよね。
基本的には、好きな色の数珠を選んでお使いになられたら良いですが、天然石の色には、それぞれ意味があります。
では、それぞれ数珠の色の意味をみていきます。
透明の意味は?
透明の数珠には「水晶」のもつ力がこめられており、心身を活性化させ、能力を高めるという意味がこめられています。
白の意味は?
白の数珠には「珊瑚礁」や「真珠」「ホワイトオニキス」などのもつ力がこめられており、幸福や女性の美の象徴、魔除け、厄除けといった意味がこめられています。
黒の意味は?
黒の数珠には「虎名石」や「オニキス」「黒曜石」「ヘマタイト」などのもつ力がこめられており、成功をもたらす、強力な魔除け、邪念を払う、自信や勇気をもたらすといった意味がこめられています。
紫の意味は?
紫の数珠には「アメジスト」や「アイオライト」「スギライト」などのもつ力がこめられており、精神の安定、正しい方向に導く、悪い力から身を守るなどといった意味がこめられています。
緑の意味は?
緑の数珠には「グリーントパーズ」や「グリーンガーネット」などのもつ力がこめられており、求めているものへと導く、活力をもたらすといった意味がこめられています。
水色の意味は?
水色の数珠には「アクアマリン」や「ブルートパーズ」などのもつ力がこめられており、天使の石、求めているものへと導くといった意味がこめられています。
赤の意味は?
赤の数珠には「赤虎目石」や「赤瑪瑙」などのもつ力がこめられており、願いをかなえる、勇気をもたらすといった意味がこめられています。
数珠の色は様々な天然石の色があります。
とくに決まりはありませんので、自分の好きな色を選ぶといいでしょう。
女性であれば、紫や透明、白が多く、男性であれば、黒や茶色などが多く見られます。
また、若い方はパステルカラーの数珠もよく見られます。
自分の好みで選んで問題ないでしょう。
数珠のふさは何色がいい?
数珠には最も大きく存在感のある玉(親玉)から2本「ふさ」と呼ばれるものがあります。
数珠にも色々な色があるように、ふさにも色々な色があります。
一般的に、お葬式には男性は暗めの色、女性は白がいいと言われています。
しかし、数珠に合わせた色であれば基本的に何色でも問題ありません。
数珠の売っている場所は?どこで買ったらいい?
数珠は仏具店、お寺、楽天やアマゾンなどの通販や、ホームセンター、洋服の青山、百貨店などに売っています。
もちろん冒頭で説明したように、ダイソーやセリアなどの100均でも売っています。
意外ですが、実はコンビニでも売っています。
緊急を要するときに利用する人が多いのかもしれませんね。
売っているということは、100均やコンビニで買っても問題ないということです。
決して100均の数珠だからといってマナー違反ではありません。
お通夜や葬式に必要なものは?
数珠の他にお通夜やお葬式で必要なものをまとめておきます。
- バッグ
男性はバッグをもたず、貴重品等はポケットに入れて参列します。
しかし、持ってはいけないという決まりはなく、小さなセカンドバッグなどであれば大丈夫です。
その際、ツヤのあるものや、革製は控え、色も黒っぽい色を選びましょう。
女性であれば、小さめのハンドバッグを選びましょう。
男性と同じく、ツヤのあるものや、金具などが華やかでない布製のものにします。
- 財布
小さなバッグにもはいるような小さめの財布を用意しましょう。
- 香典と袱紗
香典は香典袋にいれ、袱紗に包んで持参しましょう。
- ハンカチ・ティッシュ
ハンカチは白か黒のもので、多少のレースや刺繍は問題ありませんが、華やかなものは控えましょう。
- 数珠
前述で説明したように、用意した数珠を持参しましょう。
目立つネイルをしている方は、黒の手袋も用意しておくと安心です。
お通夜や葬式のストッキングやハンカチは100均でもいい?
お通夜やお葬式のストッキングやハンカチは100均でも問題ありません。
ストッキングは基本的に黒を選びましょう。
お通夜の席では肌色のストッキングでもマナー違反にはなりませんが、できれば黒のストッキングを用意するようにしましょう。
タイツはあまり望ましくありません。
ハンカチは白か黒のものを用意しましょう。
多少のレースや刺繍は問題ありませんが、柄が入っていたり、華やかなものは控えます。
お通夜や葬式に持っていく数珠が100均なのは失礼?のまとめ
数珠は故人への敬意や供養の気持ちを表すために使用します。
100均であっても問題はありませんが、一生使うものとして、ひとつ持っておくのもいいかもしれません。
仏教系の大学であれば、入学式に配布されたりしますので、一度確認してみてはいかがでしょうか?
亡くなった方やご先祖の方への気持ちを大切にすることが何よりも重要ですね。