長芋を食べてお腹がゆるくなった時や、とろろでお腹を壊した経験は無いでしょうか?
すりおろした長芋はとても喉越しが良く食べやすいですが、食べ過ぎるとお腹がゆるくなる原因になります。
実は、これらは長芋の持つ栄養素によって、引き起こされるものになります。
長芋は少ない量でも、豊富な栄養を効率的に取れる食材です。
当記事では、そんな長芋の持つ健康パワーや、とろろでお腹を壊す原因などについてご紹介していきます。
長芋を食べてお腹がゆるくなった時や、とろろでお腹を壊した経験は無いでしょうか?
すりおろした長芋はとても喉越しが良く食べやすいですが、食べ過ぎるとお腹がゆるくなる原因になります。
実は、これらは長芋の持つ栄養素によって、引き起こされるものになります。
長芋は少ない量でも、豊富な栄養を効率的に取れる食材です。
当記事では、そんな長芋の持つ健康パワーや、とろろでお腹を壊す原因などについてご紹介していきます。
長芋でお腹がゆるくなる時やとろろでお腹を壊すときってある?
「長芋を食べたら、お腹がゆるくなった」
「とろろ丼をおかわりしたら、翌日お腹を壊してしまった」という経験はないでしょうか?
また、そこまで行かなくても長芋を食べた後に「少しお腹が張った」「とろろを食べたら便秘が解消した」と感じたことはないでしょうか。
上記は長芋の持つ整腸作用や、アレルギー反応などが関係しています。
長芋は消化に良くヘルシーで、体に良い食べ物な印象があるかと思います。
しかし、長芋は栄養が豊富な反面、食べる量によってはお腹を壊したり、ゆるくなってしまうという症状を引き起こす性質があります。
喉越しが良くついつい食べすぎてしまうとろろは、少し注意が必要です。
次は、長芋を食べてお腹がゆるくなる時や、とろろを食べてお腹を壊してしまった時の原因を見ていきましょう。
長芋でお腹がゆるくなったり、とろろでお腹をこわすときの原因は?
長芋でお腹がゆるくなったり、とろろでお腹を壊す時の原因は、次のような理由が考えられます。
1.食物繊維が豊富な為
長芋のネバネバ成分には、水溶性食物繊維が豊富に含まれています。その水溶性食物繊維が腸内環境を整え腸を活性化してくれます。
また、レジスタントスターチというイモ類に含まれる食物繊維も含んでおり、胃腸の働きを整えてくれます。
長芋を食べて便秘が解消されたと感じる時は、これらの食物繊維の整腸作用のせいかもしれません。
2.仮性アレルゲン反応が出た
仮性アレルゲン反応とは、食べ物自身に含まれる成分が体のアレルギー反応を引き起こすことを言います。アレルゲンとは、その元になる物質のことを言います。
山芋に含まれるアレルゲンは、「コリン」と「シュウ酸カルシウム」と言うものです。
触れると手が痒くなる&口の周りが赤く痒くなる、といった症状がメジャーですが、下痢や嘔吐といった症状が出ることもあります。
3.ミネラル類による軟便作用
長芋にはマグネシウムやカリウムなどのミネラルも豊富に含まれており、これらのミネラルは、下剤のように便を柔らかくする軟便作用があります。
とろろを食べてお腹がゆるくなったと感じる時は、この軟便作用のせいかもしれません。
長芋やとろろはどれくらいが適正量?
長芋やとろろの一日の摂取量目安はおよそ小鉢1杯分程度です。
グラムにすると、70g〜100g程度になります。スーパーで皮付きで売られている長芋でいうと、大体4〜5㎝程度になります。(太さにより多少前後します)
食べやすいからといって、ついついとろろを食べ過ぎてしまうと仮性アレルゲン反応が出て、腹痛や吐き気の原因にもなってしまいます。
加えて長芋は、イモ類で炭水化物になりますので、取り過ぎは糖質オーバーの原因にもなります。
しかしミネラルが豊富な為、便秘になりがちなダイエット中にはとてもオススメな食材の一つです。納豆やマグロなどの良質なタンパク質と合わせるのもGOODです♪
長芋の栄養素を丸ごととりたい時は、とろろや短冊切りなどの生食がオススメです。
加熱する際は、あまり熱を加えすぎず「サッと火を通す」ことを意識しましょう。
長芋と山芋って違うの?
長芋と山芋の違いは、山芋は生で食べられる芋類の「ヤマノイモ科」の総称であり、長芋は、その「ヤマノイモ科」に属する「ナガイモ種」という種類になります。
厳密に言うとイコールではありませんが、「長芋は山芋の種類の一つ」と言えます。
また、長芋の他に山芋と呼ばれる「ヤマノイモ科」に属するものは、大和芋・自然薯などが挙げられます。
これらの山芋に含まれる栄養素は大体同じになりますが、種類により特徴や含まれる栄養素の割合が異なります。
長芋は、水分量が多いため比較的に粘り気が少なくサラサラとしています。
それに比べて、大和芋や自然薯は、どろっとした粘り気が強く、カロリーは長芋の二倍、タンパク質・ミネラル・アミノ酸といった栄養価も長芋より高い数値になります。
長芋は、スーパーなど身近な場所で手に入りやすく、癖がなく調理もしやすい為、一般の家庭料理に馴染みが深いものになりますね。
長芋にはどんな体に良い栄養があるの?
長芋に含まれる栄養素は、ダイエットやアンチエイジングに嬉しい効果があります。
1.ビタミンB群
長芋は、糖質の代謝を助け疲労回復効果があるとされる、ビタミンB1が含まれています。ビタミンは熱に弱い性質を持つ為、生食がオススメです。
2.ミネラル
長芋には、カリウム・マグネシウムなどの必須ミネラル類が豊富に含まれています。
カリウムはバナナやきゅうりなどにも含まれ、利尿作用や血圧を下げる働きがあり、マグネシウムは整腸作用や骨や歯の成長を促してくれます。
3.コリン
コリンは、アセチルコリンと呼ばれる神経伝達物質の元にもなる成分です。このアセチルコリンは、副交感神経の働きをサポートし、消化促進や認知症予防にも良いとされています。
4.サポニン
サポニンは、悪玉コレステロールを減らし、肥満や高血圧などの生活習慣病を予防する効果があります。また、血流を良くし動脈硬化の予防にも効果があるとされています。
5.DHEA
長芋には、DHEAという抗ストレスホルモンが含まれています。
DHEAは、ストレスによる老化防止に効果的で、アンチエイジングが期待できるとされています。
長芋でお腹がゆるくなる時やとろろでお腹を壊す時ってある?のまとめ
- 長芋でお腹がゆるくなる時は、つい食べすぎてないか食べる量に注意する。
- 長芋でお腹がゆるくなる原因は、長芋が持つ、食物繊維・仮性アレルゲン・軟便作用の為と考えられる。
- 長芋やとろろの適正量は、一日に70g〜100g程度。
- 長芋と山芋の違いは、山芋は生食可能な芋類の総称で、長芋はそのうちの種類の一つ。
- 長芋の体に良い栄養素は、ミネラル・ビタミン・コリン・サポニン・DHEAなどなど。ダイエットや生活習慣病、老化防止にも効果的。
以上で「長芋でお腹がゆるくなる時やとろろでお腹を壊す時ってある?」についてお伝えしました。
長芋は、その豊富すぎる栄養ゆえに、食べる量には注意が必要な食材になります。
適量を守り、美味しくとろろを食べましょう♪