スーッとした清涼感が気持ちいいハッカ油。万能なイメージですが、ハッカ油にもデメリットがあります。
ハッカ油を使うことで虫を引き寄せるという逆効果があるとか。虫避けのつもりが引き寄せてきたら嫌ですよね。そこでハッカ油が引き寄せる虫について調べてみました。
またハッカ油のデメリットについても詳しく調べてみましたので、これからハッカ油をお使いになられる方はぜひ参考にしてみてください。
ハッカ油のデメリット11選!虫を引き寄せる逆効果がある?
ハッカ油のデメリットを11つご紹介していきます。
まずは、虫対策にも使えるハッカ油でも虫に寄っては引き寄せてしまうというのは本当なのか?について見ていきます。
シバンムシは香りで寄ってくる?
ハッカ油には爽やかな香りがありますが、その香りがシバンムシなどの虫を引き寄せることがあるという方もいます。
私もハッカの香り好きで昨年の夏にゴキ対策にハッカスプレーやアロマにして網戸や玄関周りに設置してたらいつの間にかシバンムシが出てくるようになりました…😢
— カカオ100% (@cocoabeans100) July 28, 2019
相当鼻が良いのかもしれません…
ハッカ油がジバンムシを引き寄せる、という明確な科学的根拠を調べてみましたが、見当たりませんでした。
一方で、ハッカ油は強烈な香りを放つため、虫に対しては忌避効果があると一般的には考えられています。したがって、ハッカ油を用いてもジバンムシが寄ってくるという状況は、他の要因(食糧源、生息環境など)が影響している可能性が高い可能性もあります。
結論としては、ハッカ油がジバンムシを引き寄せるという明確な根拠はなく、使用状況や環境により効果が異なると考えられます。
ジバンムシ対策としては、ヒバ油が良いという報告もありますが、こちらも根拠がみつかりませんでした。あえて言うなら「シソ油」が良さそうです。
虫が寄ってくることを避けたい場合は、ハッカ油を使用する前に周囲に虫が寄りにくい環境を作ることが大切です。例えば、窓やドアの隙間をしっかりと閉める、虫の侵入経路となる穴や隙間を塞ぐなどの対策を行うことで、虫の寄ってくる可能性を減らすことができます。
ただ、科学的根拠がなくても体験も大事にしたいという気持ちもありですよね。
殺虫効果はない
ハッカ油は、その強烈な香りにより一部の昆虫を遠ざける効果があるとされています。
ただし、それが”殺虫効果”というわけではありません。具体的には、ハッカ油は虫が嫌う香りを放つため、虫が寄ってこないようにする効果はあるのですが、虫を直接殺す力はありません。
一部のエッセンシャルオイル(例えばシトロネラオイル)は、蚊などの昆虫を遠ざける効果が報告されていますが、これもあくまで忌避効果であり、昆虫を直接殺す効果はありません。
ゴキブリにはそのうち効かなくなる
ハッカ油には、ゴキブリを忌避する効果があるとされています。この効果は、ハッカ油が発する強烈な香りがゴキブリなどの害虫にとって不快であるためです。
しかし、このハッカ油の虫忌避効果は一時的なものであり、香りが薄れるとその効果も同様に減少します。
また、香りを遮断する物や、新たな餌源などがある場合、ハッカ油の忌避効果を無視してゴキブリが侵入する可能性もあります。
さらに、ハッカ油を長期間同じ場所で使用し続けると、ゴキブリがハッカ油の香りに慣れてしまい、忌避効果が弱まる可能性も考えられます。ゴキブリは非常に適応力が強く、忌避剤に慣れてその効果を無効にすることが知られています。
したがって、ハッカ油をゴキブリ避けに使用する場合でも、他の対策(清潔に保つ、餌源をなくす、出入り口を塞ぐなど)と併用すること、そして定期的に場所を変えたり、濃度を変えたりするなどして、効果を持続させることが重要です。
⇒ハッカ油はゴキブリが寄ってくる?効果的な使い方と簡単な作り方
冷感効果があるが体温は下がらない
ハッカ油のデメリットの一つに、冷感効果があるが体温は下がらないという点があります。ハッカ油は、肌に塗ると涼しさを感じることができますが、実際の体温は下がりません。
そのため、暑い時に涼しさを感じたいときには効果的ですが、体温を下げたいときにはあまり効果がありません。
一番怖いのは涼しさを感じていても体温が下がっていないので、熱中症に注意してほしいです。お風呂にハッカ油を入れる時は、入る前と後に水分を補給しておきましょう。
⇒ハッカ油風呂の危険な入れすぎに注意!適切な量とは何滴使う?
よって、ハッカ油を使用する際は、熱中症対策ではなく、涼しさを楽しむために使用することをおすすめします。
猫や鳥や犬などの一部の動物には悪い影響を与える
ハッカ油(メンソールやユーカリプタスオイルなど)は、人間にとってはリフレッシュやリラクゼーションに効果的なエッセンシャルオイルの一つですが、一部のペットに対しては有害となる可能性があります。それはペットが人間とは異なる生理機能と感受性を持っているためです。
- 猫:猫は、ハッカ油を含む一部のエッセンシャルオイルを代謝できないため、体内に蓄積する可能性があります。これは、神経系に重大な影響を及ぼし、過剰摂取や長期間の暴露は嘔吐、下痢、震え、不整脈、呼吸困難、運動失調、肝臓の問題などを引き起こす可能性があります。
- 鳥:鳥の呼吸器系は非常に敏感で、ハッカ油やその他の強い香りのある物質に対して反応します。鳥がこれらの香りを吸引すると、呼吸困難を引き起こす可能性があります。
- 犬:犬にとってもハッカ油は潜在的なリスクを持っています。皮膚に塗布した場合、皮膚の刺激や炎症を引き起こす可能性があります。また、舐め取った場合は口内や胃腸の刺激、中毒症状(吐き気、嘔吐、下痢など)を引き起こすこともあります。
犬や猫に有害な香りについては⇒お香のデメリットとは?体への影響と安心して使える方法でもご紹介しています。
ハッカ油をペットの近くで使用する際には、十分な注意が必要です。特に、ペットがオイルに直接触れたり、舐め取ったりすることがないように気をつけてください。不安がある場合は、獣医師に相談することをお勧めします。
肌に弱い人は刺激に注意
ハッカ油はエッセンシャルオイル(精油)であり、その強力な成分が皮膚に直接接触すると刺激を引き起こすことがあります。特に肌が敏感な人や肌のバリア機能が低下している人(例えば、乾燥肌やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある人)は、ハッカ油の使用に際して特に注意が必要です。
刺激によっては、かゆみや赤み、腫れなどの症状が現れることもあります。これらの症状が現れた場合は、すぐにハッカ油の使用を止め、必要に応じて医療機関を受診することをお勧めします。
ハッカ油を肌に使用する前に、パッチテスト(肌の一部に少量塗って反応を見るテスト)を行うことがおすすめです。状況によっては、ハッカ油は純粋な状態で肌に直接使用するのではなく、キャリアオイル(例:オリーブオイル、ホホバオイル)と混ぜて使用すると、肌への刺激を軽減することができます。
粘膜につくと危険
ハッカ油は、特に粘膜への接触は避けるべきです。ハッカ油(メンソールを主成分とする精油)は、肌だけでなく、粘膜に対しても強い刺激を与えることが知られています。
粘膜とは、体内の様々な部位を覆っている薄い組織のことを指します。口、鼻、目などがその例です。これらの部位は外部からの刺激に非常に敏感で、ハッカ油が接触すると痛みや炎症、刺激感などを引き起こす可能性があります。
例えば、ハッカ油が目に入った場合、強い痛みや充血、視力低下などの症状が起こることがあります。口に接触した場合も同様に、痛みや刺激感、炎症などの症状が引き起こされる可能性があります。
ハッカ油を使用する際は、肌への直接的な使用だけでなく、粘膜への接触も避けるように十分注意してください。また、万が一、ハッカ油が粘膜に接触した場合は、すぐに大量の水で洗い流し、必要であれば医療機関を受診してください。
乳幼児に使用しない
ハッカ油は乳幼児に対して使用すべきではありません。ハッカ油の主成分であるメントールは、乳幼児の肌が敏感であるため、皮膚への刺激が強く、発疹や炎症を引き起こす可能性があります。
また、乳幼児は手や口を動かすことで周囲の物を認識する傾向があるため、ハッカ油が塗られた箇所を触ってしまい、それが口や目に入る危険性もあります。粘膜にハッカ油が触れると強い刺激や痛みを引き起こす可能性があります。
さらに、ハッカ油の香り自体が、乳幼児の未熟な呼吸器系に強すぎる場合もあります。乳幼児が大量のメントールを吸い込むと、呼吸困難を引き起こすことがあります。
以上の理由から、3歳未満の乳幼児に対してハッカ油を使用することは推奨されません。なお、これらの注意点はハッカ油に限らず、一般的にエッセンシャルオイル全般に言えることです。乳幼児への使用は慎重になるべきですし、必要な場合は専門的なアドバイスを受けることを推奨します。
妊婦の使用にも注意が必要
ハッカ油は妊娠中の女性が使用する際にも注意が必要です。
ハッカ油の主成分であるメントールは、肌や粘膜に刺激を与える可能性があります。妊娠中はホルモンバランスの変化により肌が敏感になりやすいため、通常は問題ない量の使用でも刺激を感じることがあります。
また、メントールには僅かながら血管を拡張させる作用があります。これは通常は問題とならない量ですが、妊娠中は血圧の変動に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
さらに、エッセンシャルオイル全般に言えることですが、妊娠初期には胎児への影響を避けるため、極力使用を避けるべきです。ハッカ油も例外ではありません。
もし妊娠中にハッカ油を使用したい場合は、必ず専門の医療機関に相談してから使用するようにしましょう。エッセンシャルオイルの使用は個々の体質や状態により効果や反応が大きく異なるため、自己判断で使用量を増やすなどは避けてください。
ポリスチレン素材を溶かしてしまう
ハッカ油のデメリットとして、ポリスチレン素材(スチロール樹脂)を溶かしてしまうことがあります。ハッカ油には強力な溶解作用があり、ポリスチレン素材に触れると溶けてしまう可能性があります。
そのため、ハッカ油を使う場合は、ポリスチレン製品や容器には注意が必要です。ポリスチレン素材を溶かしてしまうことによる損害を避けるためにも、使用する際には注意が必要です。
ハッカ油のデメリットを理解し、正しい使い方を守って、効果的にハッカ油を使いましょう。
ハッカ油のメリットを簡単にご紹介!
ハッカ油のデメリットを解説してきましたが、ハッカ油には、メリットも沢山あります。ここからはハッカ油のメリットをご紹介していきます。
- リフレッシュ効果
- ハッカ油の成分にはメンソールが含まれており、リフレッシュ効果をもたらします。
- リラックス効果
- ミントの香りがリラックス作用をもたらし、アロマテラピーとしても活用されます。
- 防虫効果
- ハッカ油には天然の防虫効果があり、特に蚊などの虫を遠ざけるのに効果的です。
- 日焼けのケア
- ハッカ油には肌を冷やす効果があり、日焼け後のアフターケアとしても利用されます。
- 抗菌作用
- ハッカ油には抗菌性があり、手や物の消毒にも使われることがあります。
- 消臭効果
- 不快な臭いを中和する効果があり、室内の消臭や靴の臭い対策として使用されることもあります。
- 頭痛・肩こりの緩和
- メンソールの冷却作用により、頭痛や肩こりの症状を和らげる効果があります。
- 鼻詰まりの緩和
- 鼻の通りをよくする作用があり、風邪やアレルギーの際の鼻詰まりの緩和に役立ちます。
- 天然成分
- ハッカ油は天然の成分から抽出されるため、化学物質を避けたい人にとって安心して使用できる点がメリットとなります。
- 環境負荷の低減
- 天然成分であるため、環境に対する影響が少なく、エコフレンドリーな選択として利用できます。
ハッカ油のメリットとデメリットを知って、適切な使用方法や量で利用してみてください。
おすすめのハッカ油6選!
ハッカ油は、さまざまなメーカーから販売されています。以下はおすすめのハッカ油です。
自分に合ったハッカ油を選び、快適なハッカ油ライフを始めましょう。
ハッカ油のデメリット11選!虫を引き寄せるか?のまとめ
ハッカ油のデメリットとは、まず冷感効果があるものの、体温が下がるわけではありません。また、猫や鳥や犬などの一部の動物には有害な成分が含まれているため、注意が必要です。
さらに、ハッカ油の香りは科学的根拠はないにしろ、シバンムシなどの虫を引き寄せる噂があります。
ハッカ油はポリスチレン素材を溶かしてしまうことがあるので、保存には注意が必要です。ハッカ油は虫除けであって殺虫剤ではないことや持続効果は約1〜2時間であること、使用期限は1週間〜10日ということも覚えておきましょう。
ハッカ油のデメリットを理解し、効果的に活用しましょう!