愛くるしい顔と丸みのある体型のタヌキ。昔話や童話で、幼い頃から私たちにとって馴染みのある動物ですよね。
キャラクターとしても人気のタヌキですが、タヌキのことどれだけ知ってますか?
タヌキって何科の動物なの?まん丸な体だけど、どんなところに住んで何を食べて暮らしているのでしょうか。
気になったので、タヌキの生息地や食べ物を調べてみました。
また、とってもかわいらしいタヌキを、ペットとして飼うことを夢見る人も少なくないですよね。
タヌキを見つけたらペットとして飼うことはできるのでしょうか?
今回は、そんなタヌキは何科の動物なのか、また生息地や食べ物などの生態について、詳しくご紹介していきたいと思います。
タヌキは何科の動物?
タヌキはイヌ科です。ご存知でしたか?
生物学的に言うと、哺乳綱食肉目イヌ科タヌキ属の動物です。
同じイヌ科には他にもオオカミ、キツネ、コヨーテなどがいます。
では、タヌキに似ていてよく間違えられるハクビシンはどうでしょうか。
ハクビシンはジャコウネコ科ハクビシン属です。
大きく分けると、イヌ科とネコ科という違いがあるんですね。
そして、身体能力ですが、タヌキは細くて狭いところを通ることはできますが、高い場所に登るのはちょっぴり苦手。
ハクビシンはというと、木登りが大の得意です。電線の上でも平気で歩けちゃいますよ。
タヌキの生息地はどこ?
タヌキの主な生息地は日本、朝鮮半島、中国、ロシア連邦ですが、近年ではヨーロッパまで広がっていると言われています。
日本では昔から親しまれているタヌキですが、世界的に見ると、実はあまり知られていない珍しい動物のようです。
数年前に海外の動物園に贈られたタヌキは、日本でいうパンダ並みの人気だったということですよ。そんな珍獣扱いされている動物だったなんて驚きです。
日本国内では、北海道から九州までの広い地域に生息しています。
主に山林や草が生い茂った山野を好んで生活していますが、最近では東京や大阪などの大都市付近でもあちこちで目撃されるようになっています。
タヌキは何を食べる?
タヌキは雑食性で、鳥や昆虫、ミミズ、果物、爬虫類など色々なものを食べます。
人里におりてきたタヌキが農作物を食べて荒らしたなんて話もよく聞きますよね。
生ごみや野菜くずも食べてしまうので、家の外に放置しておくとすみかになってしまうかも…。
動物園で飼育されているタヌキには、ドッグフードを与えることもあるんだとか。暮らしている場所によって、食べるものも変わるんですね。
タヌキの性格や特性は?どんな動物?
かわいらしくて癒し系な「たぬき顔」といわれる顔のタイプがあることや、フォルムがまん丸なことから、みんなから愛されている印象のタヌキ。実際はどんな動物なのでしょう。
タヌキは夜行性で、視力があまりよくないため嗅覚を頼りに餌を探す習性があります。
群れというよりペアや家族で行動することが多いです。
タヌキと言えば、”狸寝入り”ということわざが有名ですよね。
これは、タヌキの特性に由来しています。
タヌキはとても臆病な性格で、驚くと気絶してしまい眠ったようになるのです。
その様子が、寝たふりをして人を騙そうとしているように見えることから、そう言われるようになりました。
タヌキは飼える?
とてもかわいらしいタヌキ。
イヌの仲間だったらペットとして飼えるのかな、と思われる方もいるかもしれません。
しかし、野生のタヌキは「鳥獣保護管理法」という法律で有害鳥獣に指定されているため、飼うことはできません。
許可なく傷つけたり捕獲をすることが禁止されているのです。
基本的に飼育は禁止されていますが、例外もあります。
ケガをしていたり赤ちゃんが親とはぐれてしまってるなどの場合には、一時的な保護が認められることがあります。
ただ、その際にも自治体の許可が必要なので、まずは電話で相談してみるのがよいでしょう。
野生のタヌキを見つけたら?触ることが出来る?
野生のタヌキを見つけたら、タヌキが住みつかないように、別の場所に移動できるように侵入経路を塞ぐなどして対応するのがよいと言われています。
ただし前述の通り、タヌキは臆病な性格ですから、警戒心が故に攻撃してくる可能性もあります。
むやみに触ろうとしてケガをしないように、十分注意しながら行うようにしてください。
ただ、タヌキはため糞といって糞を数ヶ所にまとめてする習性があるので、糞害があったり、農作物の被害があるなど、困ったことがある場合には自治体に相談するとよいでしょう。
調べてみると、自治体によって駆除や捕獲に対応していないところもあるようです。
駆除業者を紹介してくれる、駆除や退治の道具を貸してくれるなど、対応が異なるので、その辺りも含め確認してみてくださいね。
タヌキは何科の動物?生息地や食べ物のまとめ
今回はタヌキの生態についてご紹介しました。
- タヌキはイヌ科で、生物学的に言うと、哺乳綱食肉目イヌ科タヌキ属の動物です。
- タヌキの主な生息地は日本、朝鮮半島、中国、ロシア連邦です。国内では北海道から九州までの幅広い地域で暮らしています。
- タヌキは雑食性で、鳥や昆虫、ミミズ、果物、爬虫類など住んでいる場所に応じて色々なものを食べます。
- タヌキは夜行性で、ペアや家族で行動します。また、とても臆病な性格です。
- タヌキは「鳥獣保護管理法」という法律で有害鳥獣に指定されているため、許可のない飼育や捕獲は禁止されています。
- 野生のタヌキを見つけても、触ったり捕獲しようとせず、別の場所に移動できるように対応してあげるとよいです。
街中でタヌキと遭遇することも増えてきていますが、気軽に触ったり駆除したりしないように注意してくださいね。
でも、害獣とはいえ、あのタヌキの愛くるしさからくる人気は、きっとこれからも変わらないのでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。